ロシア渡航記 準備編
旧ソ連製の飛行機に乗りたい!
ご存知の方はご存知の通り、私は飛行機が好きです。
飛行機の何が好きって、乗るのも見るのも何でも好きです。飛行機が関わってることは基本なんでも好きです。
どんな飛行機が好きなのかといいますと…
古い飛行機、特に旧ソ連が造った飛行機がとにかく好きなんです。
で、その中でもツポレフ 設計局が開発したTu-154がいちばんの推しです。
どのぐらい好きかというと、一時期TwitterのIDを「本名+154」にしてたくらい大好きです。
Tu-154がどんな飛行機なのか興味がある人はWikipediaを見てください。
3発機ってロマンの塊ですよね。
しかもBoeing727よりスマートな見た目なのに、主脚は6輪ボギーでめちゃくちゃ武骨というギャップ萌え。たまりません。えっち。
で、いちばん好きな飛行機なんだから当然たくさん乗ったことがことがあるのかというと…残念ながら全くありません。
これにはいくつか理由がありまして…
なので旧ソ連諸国に行かない限り乗る機会ってないんですよね。
ロシア語ができない私にとって、これってめちゃくちゃハードル高かったんですよね。
英語が通じない国コワイ。
⓶旧式の飛行機のため現役で残っている機体がほとんどない
これが今まで乗れずにいた大きな理由であり、そしてこのコロナウイルスの騒ぎが大きくなり始めた3月中旬というタイミングでのロシア渡航を強行した理由でもあります。
ここ数年のロシア国内の飛行機事情はといいますと、一気に近代化が進んできています。
現にほとんどの旧ソ連製の飛行機はBoeingやAirbusといった西側諸国が造った飛行機に置き換えられてしまっています。
で、私が好きなTu-154はといいますと、定期便として運航されている機体は世界中であと1機しか残っていません。(厳密には北朝鮮にも残っていますが…)
その貴重な一機を運航している、現在世界で(実質)唯一の航空会社が、アルロサ航空です。
アルロサ航空はロシアの東部のサハ共和国にあるミールヌイという都市をベースにしている航空会社で、ダイヤモンドを取り扱っているアルロサ社のグループが運航している航空会社だそうです。なるほど全然わからん。
しかも退役の予定時期は目前?いや、もう過ぎてる?全然日本語の情報がなくてわかりません。
実際にHPにアクセスしてみて、適当に行先を入力して予約ページを総当たりしてみると…
3月16日のミールヌイ-イルクーツク線に入ってる。なんだかよくわからないけど、とりあえず辛うじてまだ現役なのは事実らしい。
じゃあ今乗るしかない。古い飛行機だからいつ事故ってダメになるかわからんし。
しかもなんとか学校が落ち着いてそうな時期だし、今乗りに行かなきゃ一生乗れないままになっちゃう。
そんなこんなでロシア渡航が決まったのでした。
ちなみにアルロサ航空のHPはロシア語しか対応していません。
英語と中国語のバナーはあるけれども、押しても工事中としか表示されません。
工事中なんて言葉久しぶりに聞きましたよほんと…
たのしい旅程作り
今回の旅のメインは3月16日のミールヌイ-イルクーツク間のフライトでTu-154に乗ることです。
とにかく3月16日の予定を基準に、その前後を埋めていく形で旅程を作っていきました。
あと、今年はちょうどJALのマイレージ修業をしているので、できるだけ移動距離を稼ぎつつ、旅の前後では那覇タッチもしたいなー。
あと3月20日には宮城県の松島基地でオリンピックの聖火到着式もあるからそれまでには帰ってきていたいな…
などと考えた結果、旅程がなんとなく決まっていきました。
日付 | 路線 | 航空会社 | 便名 | 出発時間 | 到着時間 | |
1 | 3月11日 | 羽田-那覇 | JAL | JL 915 | 11:40 | 14:35 |
2 | 3月11日 | 那覇-羽田 | JAL | JL 916 | 16:30 | 18:45 |
3 | 3月12日 | 成田-モスクワ | JAL | JL 421 | 10:50 | 15:10 |
4 | 3月13日 | モスクワ-ノヴォシビルスク | S7 | S7 2505 | 11:25 | 19:30 |
5 | 3月13日 | ノヴォシビルスク-ヤクーツク | S7 | S7 5261 | 23:05 | 5:00(+1) |
6 | 3月14日 | ヤクーツク-ミールヌイ | ALROSA | 6R 520 | 12:40 | 15:00 |
7 | 3月16日 | ミールヌイ-イルクーツク | ALROSA | 6R 541 | 11:30 | 12:30 |
8 | 3月17日 | イルクーツク-モスクワ | S7 | S7 3018 | 9:35 | 10:55 |
9 | 3月18日 | モスクワ-成田 | JAL | JL 422 | 17:00 | 8:35(+1) |
10 | 3月19日 | 羽田-那覇 | JAL | JL 915 | 11:40 | 14:35 |
11 | 3月19日 | 那覇-羽田 | JAL | JL 922 | 20:55 | 23:05 |
ロシア国内の移動でワンワールドメンバーのS7航空を使うのでそこそこFOPの稼げそうだしなかなかいい感じ。
どうでもいいけど旅程ができた時点で旅行のピーク過ぎた感じするよね。
(予約時の出来事については後々別記事にまとめます。)
さて、ビザの申請類は面倒だったけど、飛行機とホテルを予約も終わり、あとは行くだけ!!
そう思っていた旅行開始1週間前に悲劇は訪れました。
突然の欠航通知 振替え便は2日後?!
旅行を1週間後に控え、荷造りやら学校を去る準備やら引越し準備やらいろいろしていたところに1通のメールが届きました。
??????????????
………読めねぇ
とりあえずグーグル先生に頼ることでなんとなく内容がわかってきました。
つまりざっとこんな感じです。
「よう!おめえが予約してた便飛ばないことになったから適当に月曜日に振替えといたぜ!なんかあったら電話してくれよな!」
は??????????
いやいやいやいや。
こちとら月曜の11:30にミールヌイを出発する便に乗るのが目的でこの旅行するのに月曜の朝ミールヌイに着く便で間に合うわけないじゃん…ただでさえ時刻通りに飛ぶか怪しいのに…
しかもロシア語での電話なんて無理無理の無理なわけですよ。
やばい無理だ。とりあえずこちらで旅程を立て直してgoogle翻訳頼みのメールで対応してもらうしかない…
でもこのミールヌイに行くための飛行機が数日に1便しかない曲者だったのですよ…
結局この旅程立て直しに丸1日かかりました… このせいで修論の提出も1日遅れました本当にすみません。
で、結局旅程はこうなりました。
日付 | 路線 | 航空会社 | 便名 | 出発時間 | 到着時間 | |
1 | 3月11日 | 羽田-那覇 | JAL | JL 915 | 11:40 | 14:35 |
2 | 3月11日 | 那覇-羽田 | JAL | JL 916 | 16:30 | 18:45 |
3 | 3月12日 | 成田-モスクワ | JAL | JL 421 | 10:50 | 15:10 |
4 | 3月12日 | モスクワ-ヤクーツク | S7 | S7 3005 | 20:55 | 9:30(+1) |
5 | 3月13日 | ヤクーツク-ミールヌイ | ALROSA | 6R 520 | 11:20 | 13:35 |
6 | 3月16日 | ミールヌイ-イルクーツク | ALROSA | 6R 541 | 11:30 | 12:30 |
7 | 3月17日 | イルクーツク-モスクワ | S7 | S7 3018 | 9:35 | 10:55 |
8 | 3月18日 | モスクワ-成田 | JAL | JL 422 | 17:00 | 8:35(+1) |
9 | 3月19日 | 羽田-那覇 | JAL | JL 915 | 11:40 | 14:35 |
10 | 3月19日 | 那覇-羽田 | JAL | JL 922 | 16:30 | 18:45 |
初日のモスクワでの観光時間が無くなり、完全に無駄な移動になってしまいましたが、ヤクーツクへの移動を少し課金して直行便にすることで、なんとか当初の予定より1日前のヤクーツク-ミールヌイ便に乗れることが判明。
なんとか旅程を立て直すことができました。
というか無駄な移動しかしてねえ…
地図で表すとこんな感じです。ロシアって広いですね。
で、早速アルロサ航空に、月曜日の便ではなく金曜日の便への振替えを希望することをメールで連絡しました。
ロシア語がちゃんと通じているか、電話じゃないと受け付けないって言われたらどうしよう。などと身構えていたのですが、あっさり変更は完了。
こうしてトラブルはあったものの、晴れて旅行の計画が完成したのでした。
さて、準備編だけで長くなってしまいましたが、いよいよ次回から旅行記に入っていきます。
ロシアから帰ってきた4日後に引越しがあった関係で、画像の選別等が全くできておらず少し時間がかかるかもしれませんが、必ずいつかはアップします…頑張ります。
それではまた。